DR. KILDARE TENOR & TRUMPET SOLO②

KILDAREのテナーソロ後半です。

9-12小節目

9小節目。ここ1番よくわかんないところで、Gmって考えて出てくるフレーズっぽくはないですよね。C音の所がBbの音ならすごくGmなんですけど、そうは吹いてない。

これ何かっていうと、Fメジャー、というかDmをずっと2拍手前から吹いてるんです。先取りしてるんです。ピックアップと一緒ですね。

結構ここはどういう解釈か正直迷いましたが、そうだと思います。

9小節目の3拍目から、10小節目まで、Dmなんですよ。2小節目のときはD7でしたけど、ここはDmです。

で、11小節めの3拍目頭でドミナントの3度を綺麗に通って、この大らかな大きい歌い上げるようなフレーズはおしまいです。

13-16小節目以降

これはもうすごいですよ。

まず、裏メロディに気づきますかね。

レ→ド→シb→ラ→ソ→ファ

抜き出すとこういうメロディです。

っていう裏メロディを吹きたいんです。もちろんこのフレーズはクロマチック(半音)でそれを紡いでいるラインがとてもかっこいいんだけど、ウタとして優れているのはまず裏メロディなんです。

また、この裏メロディをつなぐ表メロディですけど、見事にコードトーンが頭にきてますよね。Gmの部分。

スキャンダルの解説でも話ましたが、表拍・強拍にコードトーンが来るというのはスカでもビバップでもロックだろうがJPOPだろうが、ウタってるラインというのはそういう風にできてます。それがクロマチックで繋がってるのが非常に美しいラインです。

14,15小節もそうなんですがこういうラインは非常にビバップ的です。15小節目はCのドミナントビバップスケールみたいな感じです。実は14小節目の4拍目からCのドミナントビバップが始まってるって考え方でもいいですよね。

クロマチックライン

いずれにしても、これはちゃんと練り込まれた、鍛錬されたラインであることは間違いなくて、その場で偶然出てきちゃうような代物ではないことはたしかです。

ビバップスケールというのはコードトーンが強拍に来るように辻褄をあわせるためのスケールなので、クロマチックを使いながらコードトーンが表にくるようにラインをつくるといい感じになります。

スカのソロにはこういうクロマチックのアプローチが非常に多いです。こればっかりはスケール上下やペンタ一発、とかでどうやってもできないので、普段から訓練しておく必要があります。

クロマチックラインなくしてスカにあらずです。

今度、色々ソロを分析した結果クロマチックラインについて徹底分析しようと思います。

ちなみにブルーノート的なb3が挟まるとか、半音下からのアプローチとか、そういうのは普通なので、当たり前です。

スカ的なクロマチックラインというのはメロディにシステマチックに半音が組み込まれて創られるラインの話です。

その分析はまた今度。

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